もう少し現場を語ります・・・

例えば、２０人のレースクイーンやキャンギャルがいたとします。その方達をカテゴリで分類しますと、次のようになります。  

A	25％の5人	袖のあるコスチュームを着ておりワキ撮影は不可能（無視）
B	35％の7人	ノースリーブ等で可能性はあるが全く腕を上げるポーズをとらない（号泣）
C	30％の6人	ノースリーブ等で、ほぼＢと変わらないが、たまに腕を上げるポーズを見せてくれる（上げた時にカメラを向けていれば・・・　運に左右される）
D	10％の2人	ノースリーブ等で、ガンガン腕上げポーズを決めてくれる（私達の女神）

 

                             のように、分類されます。

       （その際のイベント開催内容にもよりますが、経験上だいたいこの確率です）

                                 

   そこで、今まではとにかくＡとＢは一切無視！！まずは、Ｄの２人を確実に長時間、コンセプトにのっとりＧＥＴ！！そして次は、Ｃがポイント。長時間色々な角度から粘り、なんとか数回ＧＥＴ！！しかし・・・このＣが一番苦労するのですが、Ｃは運に任せるしかない訳です。Ｃに３０分カメラを廻しっ放しで一度も腕上げポーズに遭遇しない・・・あきらめて次に行こうとした途端に腕上げポーズ！！あわててカメラを廻し始めると、モニタの中には既に腕を下ろした映像が・・・（号泣）　こんな事はしょっちゅうです。

　又、左サイドから撮っていると、逆の腕を上げられて撮れなかった、だから右サイドに位置を変えて撮っていると、今度は左サイド側の腕を上げる・・・やってられない状態。結局、行動が逆だったら、２回バッチリ撮れたのに・・・・と、もの凄く運に左右されるのです。あげくの果てが、上記の２０人の例ですと、確実ＧＥＴがDの２人。運によってＣの６人のうち何人か（運次第）。気がついてみれば６時間くらいカメラを廻し続けて、筋肉痛で死にそう！！　（泣）

                                    

　何て非効率な事をやっているのだろう？？？運任せでは無く、もっと効率の良い手法は無いだろうか？？ＤやＣだけでは無く、Ａは絶対無理としてもＢも撮れれば確率は飛び跳ねる！！試行錯誤の繰り返しでした。直接、腕を上げるポーズをお願いしてみたりもするが、いまいちな結果。特に、相手に嫌な顔をされた時なんて、恥ずかしいやら最悪な気分。いつも撮影に向かうとき、行きの車の中や、電車の中で、何か良い方法は無いものか？と考えてみるなか、2005東京ゲームショウの幕張メッセへ向かう電車の中で、ふとある事をひらめきました。

　試してみるか・・・　その時は全くの半信半疑で、ひらめきとは全く思っておりませんでした。

                　　　　　　　　　　　　     そして遂に

          

　『かつスペ』＝かつやスペシャル撮影手法東京ゲームショウに入場し、いつもどうり撮影しておりました。そして終盤の頃だったでしょうか？あっ 、そういえばあれを試していない。帰る前に、駄目もとで何人か試して帰ろうと、一発目を試しました。え？？？　マジ？？　たまたまこの子がサービスがいいからでしょ！！？？そして二人目・・・　え？？　この子も？　おいおい、これっていけるじゃん！！次いってみよう。すごい！　確率がいい。　当然なかには失敗の子もいましたが、確率が非常に良い。これは効率があがるかも・・・

　その時は、既に東京ゲームショウも終わりを告げようとしていた時間でしたので、なんとなく感触を掴めたまま・・・帰宅しました。そして、次は名古屋ドリームカーショーへ出陣！！この日で、確信に変わりました！！　これはいける！！ちなみに２００５名古屋ドリームカーショー編を見て頂けたらわかると思いますが、あの映像の半分の女の子はいつもでしたら、ＧＥＴ出来無くて終わってるＢの子が多いのです。２００５名古屋ドリームカーショー編の最後から２番目の長時間両ワキ全開バリバリの子なんて、この方式を私が使わなかったら、全く腕を上げておりませんでした。廻りのカメラ小僧さん達の一人が（この方もワキ好きだったと思います）私に、『いい画が撮れました。ありがとう』って言っておりました。

これはいけます！！

　俺の求める映像を、レースクイーンやキャンギャルの綺麗な方達が、凄く受け入れてくれる。しっかりと俺に目線を向けてポージングしてくれる！！綺麗な彼女達に嫌がられながらの撮影なんてまっぴらです。そんな思いをふっ飛ばし・・・彼女達は、心地よく俺のカメラに向けて、腕上げポージングをしてくれるのです。綺麗な顔で腕を上げ、視線はこちらを見続けてくれるのです。芸術です。

　また、悩殺とはこのことでしょう！！そんな映像取得手法が『かつスペ』なのです。やはり、上でも述べましたが、この方式の凄いところは、現場の実情で話しました、ＣやＤの子はもちろん、Ｂの子（ノースリだが腕を上げるポーズを全くとってくれない子）達までも心地よくポージングに持ち込みます。これにて、全体の７５％のＧＡＬをターゲットと出来る事です。（これって革命？笑）そんな事どうやって？と思われるでしょうが・・・

　決して変な特別な事はしておりません。この画像を撮りたいという願望に知恵が加わっただけです。こんな単純な事が・・・って感じです。そもそも、腕上げポージングとは芸術です。グラビアの女の子も特によく行うポージングです。そして我々の撮影は、撮影許可の公の場で堂々と芸術をカメラに納めるだけです。ただし、独占撮影は行えません。では、競争の中で自分の求める芸術を納めるには知恵が必要ということです。

　ちなみに・・・東京ゲームショーでお願いした一人目の方が、たまたま失敗していたらやっぱり駄目だったと、それで終わりだったと思います。手法のほうは、あかしません。　ってそんなたいしたことしてるわけではないのです。やはりあみ出したこの手法を私のオリジナルとしたいもので・・・ということで、２００５東京ゲームショウ＆名古屋ドリームカーショー編以降、この手法を採用しております。（東京ゲームショウは上にも書いたとうり、終盤の何名かだけですが・・・）

『かつスペ』起源記念編の２００５東京ゲームショウ＆名古屋ドリームカーショー編を是非ご覧下さい。又、注意点としてこの手法は当然全ての方にあてはまるわけでもありません。失敗も多々あります。ただし、確率が非常に高いのです！！既にサーキット場でも試しましたがけっこういけます。（イベント程ではありませんが・・）いわゆるレースクイーンにも効果は検証済みです。

　これにて私の求める映像である、�@綺麗な顔＆良いスタイル　�Aワキのアップ　�B顔とワキのセットをできるだけ画面いっぱいに　�C顔とワキのセットと上半身全体　�Dそしてそのままカメラ目線を・・・　が完結し、撮影コンセプト�@→�A→�B→�C→�Dの出来上がりです。そしてそこにある映像は　芸術です！！悩殺です！！

　最後に、繰り返し念はおしておきますが、全てのＧＡＬに１００％適応ではありません。失敗もします。アップが撮れなかったりもします。しかし、今後はこの手法中心です。作品的には過去作品より、スーパーグレイドアップ宣言です！！　一番嬉しいのは、今まで例えば６時間くらい廻してたものが２時間くらいで済むようになりました！　実際は１つの巻の仕上げの為に1０時間くらいテープは消耗しますが・・・

以上が、ワキPALシリーズの作品コンセプトでございます。そして、「かつや氏」より譲渡時に『かつスペ』手法もしっかり伝授させて頂いておりますので、2009年度以降もコンセプトを徹底してまいります。もちろん、2009年度以降の映像は「かつや氏」によるものではなくなります。2005年度より「かつや氏」の映像ファンの皆様には多少なりとも違和感があるかもしれませんが、その辺はご了承のうえ、お求めくださりますよう何卒よろしくお願いいたします。　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ワキPAL　スタッフ一同